お運びをいただきまして厚く御礼申し上げます。
今日も一席お付き合いを願います。
前回は、私が落語に関心を持つきっかけとなった出来事をお話ししました。
それ以降も時々落語のCDを聴いたり、ネットで落語を聴いたりはしていたのですが、30歳にしてついに落語に完全にハマってしまうことになります。
それが、何を隠そう・・・まぁ隠すこともないんですが、
寄席デビュー
なのです。
寄席に行くことによって落語の醍醐味をたっぷり味わえたんですね。
そこで今回から新シリーズ『寄席の楽しみ方』を始めたいと思います。
第1回目の今日は、「寄席とは何なのか」ということについてお話しいたしましょう。
寄席とは、1年中いつでも落語を聴ける場所
「寄席」という言葉は広く使われています。
各地域で行なわれる落語会は「○○寄席」と銘打たれることが多いですし、落語会が頻繁に行なわれるホールのことも「寄席」と呼ぶことがありますね。
そんな中、大晦日等を除いて毎日落語の興行が打たれる常設の寄席は
定席(じょうせき)
と呼ばれています。
定席寄席は東京に4軒、大阪に1軒の合計5軒だけ。
とっても貴重な存在です。
もちろん、毎日とまではいかなくとも頻繁に興行を打っている寄席はいくつもあり、各地の寄席が熱い興行を展繰り広げています。
たとえば、笑点でおなじみの三遊亭好楽師匠は自宅に寄席を作ってしまいました。
「池之端しのぶ亭」といって、東京メトロ千代田線の根津駅近くにあります。
個人で寄席を作ってしまうとは、
さすが、好楽師匠です(´艸`*)
なお、この『寄席の楽しみ方』シリーズの内容は、寄席全般に共通することが多いですが、おもに東京の定席寄席にスポットを当てておりますのでよろしくお願いいたします。
寄席の歴史は江戸時代から
定席の寄席は一体いつからあるのでしょうか?
答えは、江戸時代後期です。
寄席の発祥には2つの説があるのですが、いずれにしても西暦1800年頃ということになっています。
その後、寄席はどんどん増えていきました。
年号が大正から昭和に代わる頃には、東京に寄席が200軒近くあったと言います。
まさに、町に一つは寄席があった状態です。
それだけ落語が、生活に密着した娯楽だったんですね。
しかし今では東京に4軒のみ。
かなり減ってしまいました。
とはいえ定席以外の寄席はたくさんできているので、その点は嬉しいですなぁ。
私も落語ファンの端くれ。
いずれは寄席を作りたい!
好楽師匠に見倣って。
はい、おこがましいにもほどがありますね^^;
今後は、寄席の魅力や東京の4軒の定席寄席についてご紹介していきたいと思います。