お運びさまで、厚く御礼申し上げます。
前回は、定席の寄席が東京に4軒あるということをお話ししました。
今回はその4軒の特徴をご説明し、その中で落語初心者が寄席デビューするのにおすすめの1軒をご紹介します。
しかしその前に!寄席ごとに出演できる落語団体が決まっておりますので、落語団体についてご存じでない方は、あらかじめ下記の過去記事を読んでからお進みくださいませ。
準備はよろしいですか?
それではまいります!
浅草演芸ホール
まずは浅草演芸ホールから。
浅草という立地がいいですね。今でも江戸の情緒を味わえる街です。
そんな立地条件もあってか、
「普段は落語を聴かないけれども観光のついでに入ってみよう!」
というお客さんも少なくないようです。
飲食自由でアルコールも持ち込めますし、4軒の寄席の中ではもっとも大衆的な雰囲気でしょう。
出演するのは、落語協会と落語芸術協会です。
両協会が10日ずつ交替で出演します。
新宿末広亭
末広亭は都心・新宿にある寄席です。
もっとも寄席らしい寄席と言えばここでしょう。
何しろ建物が築70年という古さ。
客席も、椅子席のほかに畳の桟敷(さじき)席が両脇にあるので、くつろいだ雰囲気で聴くことができます。
こちらはアルコールは禁止されています。
出演するのは、落語協会と落語芸術協会です。
両協会が10日ずつ交替で出演します。
池袋演芸場
こちらは4軒の中では座席数が少なく、落語家を近くで見られます。
そしてほかの寄席に比べて出演者は少なく、一人一人がじっくり噺を聴かせるという特徴があります。
そういうわけで、もっとも玄人好みなのがこの池袋。
アルコールは禁止されています。
出演するのは、落語協会と落語芸術協会です。
しかし、落語協会の番組の方が多く組まれています。
上野鈴本演芸場
鈴本は150年の歴史を持つ、4軒中もっとも歴史ある寄席。
ただし、現在の建物は新しく、コンサートホールのようなキレイな場所です。
こちらも池袋同様、少なめの出演者がじっくり聴かせるという傾向にあるようです。
アルコールは可能となっています。
出演するのは落語協会のみです。
デビューにおすすめの寄席
4軒の定席寄席の特徴を簡単にご紹介しました。
それではお待ちかね!のすけのイチオシ寄席の発表です!(←待ってない?)
私が初心者の方におすすめするのはー・・・・
新宿末広亭(´∀`*)
でございます。
なぜか。その理由は・・・
- 寄席の情緒がもっとも感じられる。
- 場内両脇にある桟敷席で靴を脱いで落語を聴くのが最高。
(椅子席だと、前に座高の高いおじさまが座った場合、おじさまの後頭部だけを見つづけることに!) - 新宿という土地柄か、アルコールNGなせいか、お客さんが上品。
- 「末広亭友の会」に入会すると、記念品をもらえてチケットも安くなる。
私自身も新宿末広亭で寄席デビューを果たし、すっかり落語の虜になりました。
その時のエピソードは、またいつかご紹介します(^^)
まだ寄席に行ったことがない方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。