2018年10月12日㈮にはじまった、NHKドラマ10『昭和元禄 落語心中』。
第3話は、菊比古(岡田将生)とみよ吉(大政絢)が出会い、ドキドキする展開になっていきましたね。
助六(山崎育三郎)とともに挑戦した鹿芝居が転機となり、「自分の落語」を見つけていく菊比古の姿も印象的でした。
この記事では、ドラマ『昭和元禄 落語心中』第4話「破門」のあらすじと、作中に出てきた演目をお伝えします。
この先はネタバレになるので、注意してくださいね。
それでは、まいりましょう!
ドラマ『落語心中』第4話「破門」のあらすじ
公式サイトでは、事前に第4話「破門」のあらすじが以下のとおり公表されていました。
菊比古(岡田将生)と助六(山崎育三郎)は若手落語家として並び立つ存在になった。
どちらが先に昇進して「真打」になるのか。
菊比古は先輩落語家・彦兵衛(柳家喬太郎)から、「死神」を伝授され、真打ち昇進に挑むが、師匠たちから「真打になる前に、みよ吉(大政絢)とは別れろ」と言われ…。
(※菊比古は後年の八代目有楽亭八雲)
ではここからは、実際に放送されたドラマの流れにそってストーリーを追っていきましょう。
菊比古(岡田将生)、人気二ツ目として活躍し、協会幹部から真打ち昇進の声が上がるほどに。
一方、調子に乗った助六(山崎育三郎)は、協会内での評判が悪い。
菊比古は師匠から「そろそろ廓(くるわ)噺以外もやらないとな。真打ち昇進が近いんだ」と言われる。
菊比古、寄席のあとでみよ吉(大政絢)と会う。
みよ吉「真打ちになって落ち着いたら一緒に(田舎の)四国に行こう?」
しかし、みよ吉の想いとは裏腹に、さらに落語に集中したい菊比古。
みよ吉「あたしを捨てるなら、いっそ一思いに殺してね?」
木村家彦兵衛(柳家喬太郎)は商店街の焼き鳥屋で落語会を開く。
彦兵衛は、寄席で客と喧嘩して除名処分になったため、もう寄席には出られないのであった。
菊比古は彦兵衛の「死神」を聴き、ぜひ覚えたいと教えを請う。
彦兵衛の自宅へ。
菊比古の意気込みを聞き、彦兵衛が「死神」を稽古してくれることに。
明るくなるまで稽古は続く。
彦兵衛「実力だけで真打ちにはなれない。協会の機嫌を損ねるな。助六にも言っておけ」
このころみよ吉は、菊比古に相手にされない寂しさで酒に溺れるように。
菊比古の「死神」が師匠に認められる。
ただし、「真打ちになりたいなら、みよ吉とは別れろ」と言われる。
覚悟を決める菊比古。
みよ吉、菊比古の家にプレゼントを持って訪れる。
「私を身請けしたいと言ってくれてる人がいるの」
反対することができない菊比古。
みよ吉は走り去り、涙を流す。
菊比古は協会の会長から、寄席の納涼落語会でトリを取るよう依頼される。
菊比古、覚悟をもって引き受ける。
夏祭りで助六とみよ吉が出会い、語り合う。
みよ吉は菊比古への切ない想いを助六に話す。
助六、みよ吉を抱きしめる。
なんと菊比古が、その様子を見ていた。
慌てるみよ吉。
菊比古は本心を隠し、みよ吉を冷たく突き放す。
その後、居酒屋で語り合う菊比古と助六。
菊比古は、落語にもっと向き合いたい思いを助六にぶつける。
助六は、スタイルは違えど、二人で落語を残していきたいという思いをぶつける。
志しを確認した菊比古と助六は、離れていくことに。
菊比古はますます落語に集中するようになる。
納涼落語会当日。
菊比古が初のトリで立派に「死神」を演じきる。
みよ吉が必死で寄席に急ぐが、道中で倒れてしまう。
(後に、酒の飲み過ぎで肝臓を悪くしていることがわかる)
菊比古と助六が同時に真打ち昇進。
助六は昇進披露興行で「居残り佐平次」を演じる。
じつはこの演目は協会会長の十八番で、会長の前で演じるのはご法度だった。
真打ち披露目の夜、菊比古はけじめを付けるためみよ吉のもとへ。
みよ吉「絶対に復讐する!今度会うときは、地獄ね。」
涙を流して去るみよ吉。
助六は「居残り佐平次」を演じた件で師匠に叱られる。
助六が何より欲しがっていた「八雲」の名は、菊比古にやると言われ、ショックを受ける。
怒りを爆発させた助六に対して、師匠は破門を言い渡す。
傷ついたみよ吉と助六は、夜桜のもとで抱き合う。
(第4話、終了)
ドラマ『落語心中』第4話「破門」に出てきた演目
- 「明烏」(菊比古、寄席にて。人気二ツ目になっている。)
- 「野ざらし」(助六、テレビ寄席にて。)
- 「死神」(木村家彦兵衛)
- 「死神」(菊比古、寄席の納涼落語会にて。初のトリ)
- 「居残り佐平次」(助六、真打ち披露興行にて)
次回予告
ドラマ『昭和元禄 落語心中』第5話「決別」のあらすじです。
次回も楽しみですね!
真打昇進後、菊比古(岡田将生)はめきめきと人気を上げていった。
一方で破門された助六(山崎育三郎)は落語界に居場所を失い、みよ吉(大政絢)と共にぷっつりと消息を聞かなくなる…。
感想・まとめ
今回は、ストーリーが激しく展開しました。
落語に打ち込んでいく菊比古と、相手にしてもらえなくなるみよ吉の孤独が非常に切なかったですね。
師匠に別れるように言われ、心を鬼にして別れを告げる菊比古の姿もとても印象的でした。
助六は、落語を愛しているのに協会幹部からは嫌われてしまう、立川談志師匠のような落語家。
天才的に落語がうまいのに、なかなか認めてもらえません。
不器用さが極まって、せっかく真打ちになったのに破門になってしまいましたね。
助六の破門とみよ吉が捨てられたことが重なり、ストーリーは思わぬ方向へ。
今後の展開にも目が離せません。
演技もそれぞれが素晴らしかったですね。
菊比古が「死神」を覚えて演じる姿は圧巻で、岡田将生さんの能力の高さには驚かされます。
きっと、相当な稽古をされたんだろうと思います。
山崎育三郎さんの助六も完全に板についており、もう助六にしか見えません。
大政絢さんのみよ吉も、影のある女性を大変うまく演じており、美しさに目を奪われてしまいます。
ドラマ『昭和元禄 落語心中』は、毎週金曜日よる10時から。
全10回の放送予定となっています。
第5話も楽しみですね(*^^*)
それでは、また次回オンエア後にお会いしましょう!