2018年10月12日㈮にはじまった、NHKドラマ10『昭和元禄 落語心中』。

第2話は、菊比古(岡田将生)と初太郎(山崎育三郎)の前座時代から二ツ目昇進まで一気に進みましたね。
戦時の混乱のなか、落語と真摯に向き合う菊比古の姿が印象的でした。

この記事では、ドラマ『昭和元禄 落語心中』第3話「迷路」のあらすじと、作中に出てきた演目をお伝えします。
この先はネタバレになるので、注意してくださいね。

それでは、まいりましょう!

ドラマ『落語心中』第3話「迷路」のあらすじ

公式サイトでは、事前に第3話「迷路」のあらすじが以下のとおり公表されていました。

若手落語家として、菊比古(岡田将生)は伸び悩み、一方で助六(山崎育三郎)は大人気。
菊比古はコンプレックスを募らせ思い悩む。
そんな菊比古に芸者みよ吉(大政絢)は惚れ込んでいく。
菊比古は芸人として飛躍するきっかけを求めるが…。
(※菊比古は後年の八代目有楽亭八雲)

ではここからは、実際に放送されたドラマの流れにそってストーリーを追っていきましょう。

【昭和25年12月】

二ツ目になった菊比古(岡田将生)は銀座のカフェでアルバイトをしている。

(初太郎改め)助六(山崎育三郎)は自宅で稽古にいそしむ。
アルバイトに忙しい菊比古とは対照的に、助六は落語家として調子を上げる。
そんななかでも、仲良く楽しく貧乏暮らしを楽しむ二人。

この頃の寄席は天国のよう。落語人気も絶大だった。
助六は若手一番の注目株になった。
助六の落語「夢金」に、観客は引き込まれる。
(師匠は、自分勝手にやっている助六が気に食わない様子。)

菊比古の人気は今ひとつ。
助六と比べられて悩む。
八雲師匠から「隙がある方が色気が出る。もっと遊べ」とアドバイスを受ける。

後日、師匠が菊比古を連れて芸者遊びに。
菊比古はそこで、師匠が面倒を見ている芸者「みよ吉(大政絢)」と出会う。
(師匠とみよ吉は、満州で出会った。)
みよ吉は菊比古に好意を寄せるようになる。

みよ吉が菊比古を誘い、師匠に内緒で逢うことに。
二人は惹かれ合っていく。


助六が菊比古に、寄席で鹿芝居(噺家の芝居)をやらないかと持ちかける。

このころ菊比古は、ますます助六との差に悩むようになる。
みよ吉に癒やしを求めて密会を重ねる。

鹿芝居当日。客入りは上々。
菊比古は芝居で弁天小僧を演じる。
菊比古はこのとき初めて、客に注目される喜びを味わう。


この時以後、菊比古の落語は変わる。
「品川心中」。吹っ切れた落語は、観客を引きつける。
「自分の居場所は自分で作る」というみよ吉の言葉が、菊比古を変えたのだった。

(第3話、終了)

ドラマ『落語心中』第3話「迷路」に出てきた演目

  • 「夢金」(助六、寄席にて。若手二ツ目として不動の人気)
  • 「寿限無」(菊比古、寄席にて。人気は今ひとつ)
  • 「品川心中」(菊比古、寄席にて。鹿芝居ののち、吹っ切れた様子で)

次回予告

ドラマ『昭和元禄 落語心中』第4話「破門」のあらすじです。
次回も楽しみですね!

菊比古(岡田将生)と助六(山崎育三郎)は若手落語家として並び立つ存在になった。
どちらが先に昇進して「真打」になるのか。
菊比古は先輩落語家・彦兵衛(柳家喬太郎)から、「死神」を伝授され、真打ち昇進に挑むが…。

感想・まとめ

今回は、菊比古とみよ吉の出会い、互いに惹かれ合っていく時期、助六らと開いた鹿芝居の話が中心でした。

菊比古が助六と自分を比べて悩む様子や、みよ吉に徐々に心を許し、影響を受けていく様子がよく描かれていたと思います。

鹿芝居を演じる菊比古はとても色っぽく、やはり岡田将生さんは適役なのだと実感。
山崎育三郎さんの助六も、まさに助六オーラ全開で、すっかり引き込まれてしまいました。
第3話にしてすっかり落語心中の世界観が出来上がっており、ドラマ全体の作り込みに関心しっぱなしです。

今後の菊比古、助六、みよ吉の関係にも目が離せませんね。

ドラマ『昭和元禄 落語心中』は、毎週金曜日よる10時から。
全10回の放送予定となっています。
第4話も楽しみですね(*^^*)

それでは、また次回オンエア後にお会いしましょう!