お運びさまで、厚く御礼申し上げます。

このシリーズも前回で第10回を数え、読者の皆さまには本当に感謝しております。
寄席の魅力が少しでもお分かりいただけましたでしょうか?

今回の「寄席の楽しみ方」は、「落語そのもの以外の楽しみ方」をご紹介したいと思います。

それでは、まいりましょう!

太鼓・出囃子の生演奏

太鼓や三味線などの和楽器の生演奏、これも寄席の楽しみの一つです。

寄席では、番組の前後に前座が太鼓が打ち鳴らすのですが、
一番太鼓・二番太鼓・追い出し太鼓という3種類のたたき方があります。

三味線・笛・太鼓などによるお囃子は、たいへんに情緒のあるものです。
生のお囃子を聴ける機会はなかなかないので、これだけでも寄席に行く価値があるのではないかと思います。

落語家が高座に上がる時に演奏する曲は出囃子(でばやし)と言いますが、
落語家がそれぞれ自分の出囃子の曲を決めているため、さまざまな曲が聴けます。

通になってくると、曲を聴いただけで誰が上がるかがわかるようになります。

出囃子が鳴る。
お目当ての師匠が上がる。
「待ってました!」と声を掛ける。

はい、私の憧れです。

なかなか勇気がなくてできませんが^^;
いつかやってみたいです。

さらに、色物で紙切りという芸がありますが、師匠が紙切りをしている間、下座で曲を演奏してくれます。

しかも、切るもの(お題)に合わせた曲を即興で演奏する

という高等テクニック。

例えばお客さんから、「入学式!」とリクエストが入ると・・・

師匠が少し考えてハサミを動かしだす。
即興で、『1年生になったら』の曲が演奏される。
曲に合わせて、あっという間に入学式の紙切りが完成する。

なんというチームワーク。
もうさすがとしか言いようのない芸を、寄席では堪能できるのです。

お弁当

寄席は飲食自由ですから、お弁当にもこだわりたいですね。
持ち込みOKですので、デパートなどでお気に入りのお弁当を買って来るのも良いでしょう。

また、寄席の売店で助六弁当を買って食べるのもオツなもの。

私も一度、持ち込むのではなく、あえて寄席の売店で助六を買って食べてみました。
美味しかったです。
いかにも寄席って感じだなぁと思います。
でもやっぱり、

豪華なお弁当を食べている人が羨ましい>_<

はい、今度はちゃんと買ってきます。

伊勢丹で高級弁当を買ってリベンジです。(←本来の目的を忘れるな)

寄席グッズ

各寄席において、いろいろなグッズを売っています。

例えば新宿末広亭。

  • オリジナル高座扇子
  • オリジナル手拭い
  • オリジナル湯のみ
  • オリジナル提灯
  • オリジナルTシャツ

などが購入可能です。

扇子と手拭いを買って落語家気分を味わうのもいいですね。
私はすでに手に入れましたが、とても気に入っています。

しかしオリジナルTシャツは、もし買ったとしても、

いったいどこで着ればいいんだろう^^;

「このTシャツを着ている人は木戸銭500円引き!」と言われれば着ていく・・・・・かも笑

まとめ

今回は、寄席の楽しみ方、番外編でございました。
落語そのもの以外にも、いろんな楽しみがあるんですよね。
せっかく時間とお金を使うんです、めいっぱい楽しみましょう(*^^)

次回のこのシリーズは、「末広亭友の会」の勧めです。
またのお越しをお待ちしています。